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基本は仮プレイング置き場
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修道服の少女、逢坂真理が、いつものように嘲笑っていた。
死を咀嚼し生を得る。その矛盾には嘲笑うしかない。
ただ今日は少しだけ、その嗤いには本当の喜びがあった。

(星織を頼む…)
大事な人から託された役割を今の真理は担っている。
真理の後ろに立つ、儚げな和装を守ること。
たったそれだけのことが真理にいつも以上の力を与える。
否、例え頼まれなかったとしても、銀の少女…周防星織を守ることを真理は戸惑いはしないだろう。

博愛精神を語ろうとも、決して本心からソレを謳わない自分。
紛い物であることを自覚しつつも、そうであることから逃れることの出来ない自分。
逢坂真理は実に優秀な人間だった。
優秀な人間であるが故、彼女を頼って関係を結ぼうという輩は多かった。
しかし、其処にあるのは見せかけの友愛だけ…真理は誰かと心から笑ったことは無い。

あるとすれば、それは十数年前に遡った在りし日の家族とだけだ。
あれから色んなものが変わってしまい、真理自身も別の「何か」になってしまっている。


それでも


絶望の果てに、真理は最愛の家族にまた会うことが出来た。
まだぎこちない関係であっても、無から一に変わったことの大きさは何物にも代えがたい。
そして、同時に得た「友人」がいる。
紛い物で継ぎ接ぎだらけの自分を、それで良いと認めてくれた唯一人。
あの日、自分に向けられた屈託の無い微笑みが、歪んだ心にとってどれ程の救いであったか。

星織はきっと知らない。
それでもいい、いつかそのことを話す時が来るだろうから。
その日が来ることを願って、今は守り戦うのだと真理は定めた。

「何より、『弟』の大事な人を傷つける輩を私は許しません。
さぁ、どれだけでもいらっしゃいませ。
貴方がたが相手にするのは、一本の剣に染み付いた十万の革命闘士。
そして…無窮の『姉』の愛です。折れるものならどうぞ?」

全身を呪いが支配する。
蹂躙せよと同志達が気勢を上げる。
炎の蛇がギチギチと不快な音を立てて敵を見定める。

「良いでしょう、許可します。
貴方の自由になさい、スヴァローグ。урааааааааа!!!」

敵陣に飛び込む真理の目に歓喜の光が宿っていた。
明日が欲しいと、唯それだけを願うが故に。

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1995/07/22
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銀誓館学園学生⇒災害救助で国際的な英雄になったらしい
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